「んっ……あっ、んぁ、い……やぁっ……!」
「いや、じゃないよね? 本当は気持ちいいんだろう?」
「あぁんっ!! いじわるしないで……」
ああ、参ったな。彼女の悩みを聞いていたら自分と重なるところが多くて情が移ってしまった。アルコールのせいかもしれないけれど、気持ちも昂ぶっていた。初対面なのにこんなことをするだなんて、楽と天が知ったらどんな顔をするだろう。そう思いつつも、俺はの腰をやさしく持って奥まで貫く。
「ひゃぁぁっ……! んっ、んぁっ! や……りゅ、龍くん……!」
駄目だ。そんな顔して俺を見ないでくれ。
本気にだけはならないつもりだったのに。
ちゃんは俺の名前を一生懸命に呼んで、背中に手を回した。彼女の爪が食い込んでくるその痛みすらただただ愛おしい。
「ちゃん……」
ーー俺は君が欲しい。想いが止まらないんだ。
角度を変えては何度もキスをする。その髪に。その首筋に。その唇に。その指先に。俺はちゃんを愛してるんだよっていうシルシを。
綺麗じゃない愛だって構わないさ。
「ねぇ、ちゃん。悲しそうな目はしないで?」
「んふっ、ぅ……龍く、ん?」
ピストン運動を止めれば、俺の下で必死に涙目を堪えている彼女がいて。
「もう……やめちゃうの?」
「く……っ!」
再び自らのソレをねじ込めば、彼女は快楽に溺れた。
「あんっ、んぁっ……! やっ、やぁっ、いっ……いっちゃ、いっちゃうよぉ……!」
口から涎をこぼして厭らしい。全部舐めとるようにキスをする俺は耳たぶにも吸い付く。
「いっ……やぁ、やぁぁああぁぁ! 出ちゃうぅっ!」
「いいよ。全部出しなよ……っ!」
「やああぁぁあぁぁぁっ!!」
噴水のように勢い良く出る液体がシーツを汚す。
ぷっくりとした蕾をヒクヒクさせているのがまた可愛くて、そこにもキスをする。
「可愛い……」
ぐったりしたちゃんは起き上がることが出来なくて、俺は寝たまま後ろから抱き締めた。それだけじゃ終わらせない。抜いたばかりの膣に指を二本入れてみた。親指は蕾をゆっくりやさしく撫でて刺激ながら。
「りゅっ、龍くん……だめだよぉっ……んあぁっ!」
危険な恋は成就しない。知ってるさ。
だから、このままずっと抱きしめさせて。朝が来るまでは、俺だけを見て。