逢坂壮五の一日のひとコマ<番外編>


さん、パスタ作ったんだ。一緒に食べない?」
「本当? いただこうかな〜」
「たくさん作ったんだ、ほら、タバスコパスタ!」

 そーちゃんがに告った。やっとかって感じ。俺に散々あーだのこーだの言ってたくせにさ、結局は自分がが好きなんじゃん。俺の好きっていう気持ちは、きっと、家族愛と同じだ。だから、もそーちゃんが好きでよかったって思う。
 ーー思うんだけどさ。

「んっ!? こ、これ……タバスコ何回かけたの?」
「ん〜〜? 三十回くらいかにゃぁ〜? 〜〜」

 ほら、また来たよ。デレッデレ甘えモードのそーちゃん。甘えたくてわざと酒飲んだな。

「そ、壮五くん、酒くさ……弱いのに何杯飲んだの?」
「ん〜〜? いっぱい!」
「聞いた私が馬鹿でした……」
は馬鹿じゃないよお? とってもとっても可愛い」
「やっ……ちょっと、壮五くん……顔近い! 近いよ!」
「いいじゃない? 僕たち、付き合ってるんだし?」
「いやいや、皆いるから! ここ、寮のリビング!」
「それがどうしたのかにゃ〜? 僕、今、にゃんとチューしたいんだけど〜?」
「まっ、待って……! まだダメだって!」
「待てないにゃぁ……」
「ちょっと待って! ね? 待って? 壮五くんの部屋に行ってからでも遅くないから!」
「ふーん? 部屋に行ってもいいんだ?」
「へ?」
「それって、お持ち帰りしてもいいってことだよね?」
「あっ、いや……今日は……その、か、帰ります!」
「だーめ。帰さない」
「ひゃぁっ……そ、壮五くん……っ! あ、環くん、た、助けて……」

 しらねーよ。勝手にやってろ、このバカップル。
《終》

>>2018/05/19
環編、壮五編の文字数がスペース無視でたまたま643字と同じに。
そーちゃんはまったりいちゃいちゃか、お酒の力で……笑