「
さん、パスタ作ったんだ。一緒に食べない?」
「本当? いただこうかな〜」
「たくさん作ったんだ、ほら、タバスコパスタ!」
そーちゃんが
に告った。やっとかって感じ。俺に散々あーだのこーだの言ってたくせにさ、結局は自分が
が好きなんじゃん。俺の好きっていう気持ちは、きっと、家族愛と同じだ。だから、
もそーちゃんが好きでよかったって思う。
ーー思うんだけどさ。
「んっ!? こ、これ……タバスコ何回かけたの?」
「ん〜〜? 三十回くらいかにゃぁ〜?
〜〜」
ほら、また来たよ。デレッデレ甘えモードのそーちゃん。甘えたくてわざと酒飲んだな。
「そ、壮五くん、酒くさ……弱いのに何杯飲んだの?」
「ん〜〜? いっぱい!」
「聞いた私が馬鹿でした……」
「
は馬鹿じゃないよお? とってもとっても可愛い」
「やっ……ちょっと、壮五くん……顔近い! 近いよ!」
「いいじゃない? 僕たち、付き合ってるんだし?」
「いやいや、皆いるから! ここ、寮のリビング!」
「それがどうしたのかにゃ〜? 僕、今、
にゃんとチューしたいんだけど〜?」
「まっ、待って……! まだダメだって!」
「待てないにゃぁ……」
「ちょっと待って! ね? 待って? 壮五くんの部屋に行ってからでも遅くないから!」
「ふーん? 部屋に行ってもいいんだ?」
「へ?」
「それって、お持ち帰りしてもいいってことだよね?」
「あっ、いや……今日は……その、か、帰ります!」
「だーめ。帰さない」
「ひゃぁっ……そ、壮五くん……っ! あ、環くん、た、助けて……」
しらねーよ。勝手にやってろ、このバカップル。
《終》