強制的にビデオを撮った1日め
PCの画面に食い入る白髪の男は、マウスを時折動かしながら一人でぶつぶつ呟いていた。
「うおっ、これ、ヤバイって! 桃ちゃんと翠ちゃんのおパンツがあああ! うわああああ!」
“いやっ、ダメだよお兄ちゃん。そんなとこ触っちゃ……あっ、んん!”
「ぷっくりしてる! もうちょーかーいい! お兄ちゃん、舐めちゃうぞ★」
“あんっ! やっ……そこ、は! あぁぅ……”
「ちょっとタンマ、俺、もうヤバイ」
火照る体、主張する自身。
男はそっと下半身に手をやり欲望を放とうとした、その時だった。
「椿、この前頼んだ例のアレはどうなっ……」
ーー悪ぃ。ついでに取り寄せた妹達といちゃいちゃらぶらぶゲームが我慢できなくて。
椿と呼ばれた男は黒髪の男に床の上に正座をさせられていた。
「だってさ〜梓、こんなエッロイパッケージなんだぜ? 我慢できないって!」
「そういう問題じゃないでしょ椿。美少女ゲームたくさんあるでしょ」
「えーっとね、あそこの棚がそろそろ埋まりそうな勢い」
「いや、教えてほしかったわけじゃないんだけど」
もう一人を梓というようだ。彼らは髪の色が違うが顔立ちがそっくりで、息がピッタリだ。
「ふ〜ん。またまたそんなこと言って〜。本当は梓だってえっちなことしたくて……イテッ」
「うるさいよ。それと、声のボリュームには気をつけて。計画を水の泡にしたくなければね」
手のひらでパシンと椿を叩くと、テーブルの上に開けられたダンボールを指差す。そうーー計画。台本を考えたのは兄弟の中でもしっかりしている几帳面弟・梓。実行犯は行動力のある兄・椿が行う。
口角を上げて笑う彼らは来る時を待っていた。
例のアレが届いてから四日後。
その時が来た。
今日は兄弟のほとんどが帰宅が遅い。学生組は修学旅行やら合宿やらでいないし、社会人組は残業するようだ。末っ子に至っては友人宅に泊まっていて明後日にならないと帰ってこない。他の兄弟に出くわす可能性がない日、この日を待っていたのだ。
今日決行するよ。弟から連絡が来た椿は、普段着に着替えて玄関を出る。数メートル先の彼女の部屋のインターホンを押し、高鳴る心臓を落ち着かせるために頬を叩いたーー。
「やっ、やめ……離して!」
椿でもなければ梓でもない女の声が部屋に響き渡る。
「ごめんね。離してあげられないんだ。痛くするつもりはないから」
「梓は、ね。でも俺はちょっとだけ痛くしちゃうかもしんない〜」
「脅しちゃダメでしょ」
「本当のことだし? だってさ、ってあんまり経験なさそーじゃん? ま、あってもなくても、俺達しか見ないようにするつもりなんだけどね★」
「やっ、ダメっ……そんなとこ見ちゃ……やだぁ!」
「わ〜〜! のココ、とろっとろ! うまそ〜」
「そうだね。綺麗」
それを人差し指ですくい取る梓はぺろりと舌先で舐める。椿はずり〜と言いつつも、のそこへ直接顔を近づけて舐め取った。
「ふぅぁ……! ひゃぁっ……んん!」
「まだイかせないよ。ほら、アレ、見てよ」
ーー可愛い可愛い君の姿を全部撮ってあるから。自分で足を広げてレンズにも見せてあげて?
耳たぶを噛みながら彼女の膝裏を支えゆっくりと広げる梓。彼女は抵抗するも、手と足首は椅子の後ろで縛られており、自由がきかない。ジャラジャラと鳴る鎖の音が雰囲気を更に醸し出す。
「うん。いい子だね、は。ご褒美にキスしてあげる」
ちゅ。
梓が頭を撫でて涙をためたのまぶたにキスを落とす。それが合図のように、熱を持った何かが彼女を貫く。
「あっ、ん! やっ、あっ、んんっ! あんっ!」
「いい声。、もっと鳴いて? もっともっと乱れて。俺達でめちゃくちゃにしてあげる」
>>2018/01/17
前サイト時代からやってみたかったダークな夢シリーズがやっと書けました。