03:00 AM
(生きているお人形さんの名前をと言うんだ。ある理由で、喜怒哀楽のほぼ全てをなくし、呼吸以外のことを命令なしではしなくなってしまった。食事をすることも、寝ることも、話すことさえも。だから、僕は欠かすことなく命令をする。僕の言うことだけを聞くんだ。そして、僕を愛すればいい、と。さぁ、今夜は何を命令してあげようか。そうだな。お掃除をしてもらおうかな――)
を人目につかせてはならない、と雅兄に言われ与えられた地下部屋に彼女はいる。その彼女の世話役を僕は引き受けた。
「、入るよ」
幾重にも鍵で封じ、外から決して見つからないようにしてある扉に、僕はなんらく手をかけた。陽射しの入らない部屋は、妙にじめじめとした感じで埃臭い。雅兄が彼女のためにと毎日持たせる花一輪が、この陰気な部屋に明かりを灯す。
「……梓さん?」
彼女は、花を飾っていた棚の近くにうずくまっていた。
「うん。、今日も元気にしてた?」
「……梓さんがいないから不安だった」
「ふふっ、わかってる」
僕は彼女を抱き締めてやった。冷え切った躰は、本当にお人形さんのよう――。あぁ、そうだ。今日の命令を言わないと。
「、今日はお掃除をやってもらうよ」
「はい、梓さん。お掃除って?」
ふふっ、お掃除ってただの掃除ではありませんよ。僕が貴女にそんな命令をするはずもない。
「コレを一生懸命にお掃除するのですよ」
こう言って、僕は下の方で主張している自身をに見せる。鈴先は、我慢できなくなって漏れた白い液で潤されている。
の小さな手に自身を握らせて上下に動かせると、それ以上にドクドクと出てしまう。
あっ、気持ちいいよ、。もっと、もっと速く動かして……!
僕がそうさせるよう誘導すると、お人形さんはご主人様の命令を理解し、更に速く動かす。脈打つ箇所が、限界だと知らせる。
「あぁっ、っ、イっちゃいそう……!」
「どうぞ、梓さん。私のおててで気持ち良くなってください」
「くぅ……っ」
熱い液が自身から溢れた。
の手にたくさんへばり着いて、いやらしい。彼女はそのいやらしい手を自分の顔に持ってゆき、飴を食べるようにぺろぺろと舌で遊ぶ。
そして、また、私のココを握る。
もう一度上下に動かして、先っぽを親指でぐりぐりと苛める。中で残っていた液を出切らせたようだった。
満足そうに頷くと、根元の方を掴んだ。こっちからお掃除を始めるようだ。
「では、梓さんの肉棒をお掃除いたします」
「いいよ。綺麗にしてね、」
頬を撫でてやると、躊躇することなく始まった。
隅から隅まで舌先ですくい取っては飲み込む、すくい取っては飲み込むの繰り返し。時折、関係のない二つの玉をやんわりと触って僕を愉しませてくれる。
「あっ、いい……その調子で、頑張って……っ」
上部の方までし終えると、次は、お口の中に含んでしまう。
それから、またしても上下に動かす。手でされる時よりも優しい感じがして、これも気持ちがいいんだ。
呼吸がし辛いのか、息を荒らげて、むせ返ってしまうのが可愛らしい。
「無理しちゃだめだよ?」
「はぁ、はぁ……ゴホッ……っ、大丈夫ですよ」
「なら良いんだけど。最後の仕上げをお願いしてもいいかな?」
「はい、もちろんです」
こうしては、僕が一番弱いとする先端を甘噛みする。
――快感。
傀儡になってしまった貴女を、僕はずっと愛でるのです。午前3時、悪夢と謳われた暗黒の時間に。
>>2014/12/24
【補足】テーマは、やんでる梓×やんでる夢主。