02:00 AM


(ここは、サンライズ・レジデンス。吉祥寺にあるマンションだ。3階からはオーナー専用フロアとなっているが、賃貸フロアも存在する。そんな数あるマンションのうちのひとつに過ぎないところだが、闇が深まった夜というのにそこには男女の声音があった。人目のつかない場所だけれども、ここは野外。誰かに見られていてもおかしくはないベランダの片隅で、微かな月の光に照らされて二つあるはずの影が一つになっていた――)
 


 僕は、手に届くところに追いやった彼女を捕らえ、後ろから抱き締めていた。彼女の身体は無理矢理にボタンを引きちぎったせいか、さらけ出ていた。
 そして、雪のような肌をする身体を、自らの手を這わせふくよかなところの頂を指でつまんだ。もう一方の手で、太ももを撫でて下の頂を弄ぶ。「あぁっ……やぁっ、ん」と喉の奥から出そうになる声を押し殺しつつも、快感に身をゆだねるの顔が艶めかしい。
 本当は、野外でだなんてしたくはなかった。そんな思いは鳴き声によって、僕に伝わる。嘘ついてるね。悪い子だ。

「ふふっ……悦んでいるようにしか見えないから。嫌だったら拒絶しないと、ね?」

 耳たぶを啄ばむように口付けをしてささやいてみたら、ひどく気に入ったのかスイッチが入ったのか、その行為に、彼女はますます感度が上がってしまう。

「いゃぁ……っ、んぁ……」

 自分の行為によってこの愛しい彼女が乱れていくことが嬉しくて、僕は弄ぶ速度を上げる。指にまとわりつくのモノだと思われるそれの量が増え、花を潤わせた。あぁ、たまらないね。

「結構厭らしいよね、。僕の指がそんなに好きなの?」
「あぁっ、んっ……梓ぁ、あぁっ!」

 潤った花から、ぽたりと白濁色のそれがついに溢れた。
 動かす指を止めぬまま、上の頂をつまんでいた方の手でそれをすくい取った僕は、にやりと微笑する。 

「こんなにたくさん出して……」

 涙目の彼女の瞳近くに持ってきて見せつけては、次に自らの口元にやり舌先で舐め取った。独特の味が口の中に広がる。
 あぁ、この味……の味。いいね。興奮しないわけないよね。
 自信のそれもうずくけれど、ずぷりと再び入れてもひきつかせてくるココと性感帯を同時に弄ぶ方が愉しい。ずぷり、グチュ、グチュッ。空気も混ざってさらに卑猥な音。住んだ空間によく響く。誰か起きちゃうかな? 起きても見せつけてあげるつもりだからやめないよ。

「あぁんっ……やだぁ、梓ぁ、あぁっ! んんぁっ! 指、いやぁっ……」
「いや? だったら、何がいいの?」

 わかっているくせに、わざと言わせる。
 嗚呼、なんと愉しいことか。
 普段は澄ました顔をするも、この、目前にいるかわいいかわいいをいじめている時間は脆くも崩れてしまう。愉しくて仕方がないんだ。
 僕は、指の腹で内部のある箇所だけを攻め続けた。すると、首を辛そうに動かして、限界に達しそうな眼を僕に向けてきた。

「あっ、あずさぁ……あっ、あずさの、やぁっ……んぁっ、梓のが、いいよぉ……っ」

 そそられる。
 部屋着の上からでもわかるくらい主張しだす自らのそれが、急いでいる。でも、すぐに欲するものを与えてもつまらない。まだだ。まだ、愉しいことが残っている。はっきりと、その口から言わせたい。再び、耳たぶを啄ばむように口付けをして、低い声でささやく。

「僕の何がいいの?」
「あっ、あぁっ! うぅっん、梓の……お、おち、ん……うぅっ」

 卑猥な単語を恥ずかしくて言えない、愛しい彼女。頬も、耳も一気に真っ赤に色付かせて、本当に可愛い。こんなに可愛いを目にできるのは他でもない自分だけだと、優越感に浸った。

「ごめんね。可愛すぎて苛めてみたくなってね。わかってるから。ご褒美に、の欲しいもの、あげる」

 むっくりと大きくなったそれを――。

>>2014/12/23
【補足】テーマは、野外ぷれい。